Smile With You TOP >> 被災地報告 >> 2013年6月25日 活動報告
2013年6月25 被災地報告
平成25年6月25~26日 被災地訪問から感じたこと④
私たちは8カ月ぶりに被災地訪問をしました。活動を始めてから、こんなに期間があいたのは初めてでした。仕事が非常に忙しかったことも1つの要因ですが、今行って何か出来ることがあるのだろうか?私たちが行くことで邪魔になるのではないだろうか?と心の奥底では思っていたことが、期間があいてしまった要因かもしれません。
今回は、被災地支援ツアーという形での訪問でしたが、実際には現地でのボランティア活動の予定はなく、石巻、女川、雄勝などを留学生や初めて被災地を訪れる人たちと一緒に訪問するというものでした。
今回訪問させて頂いた女川仮設歯科診療所の木村先生、雄勝歯科診療所の河瀬先生、東浜の豊島さんたちは、被災されて大変な状況であるはずなのに、私たちの訪問を快く引き受けてくれました。さらに、平日の訪問と言う事でみなさん仕事があるに時間を取ってくださり、当時の状況や今までの経緯などを話してくださいました。本来は私たちが被災地で何か役に立ちたい気持ちで行っているのに、逆にお世話になってしまいなんだか申し訳ない気持ちとみなさんの懐の大きさにただ頭が下がる思いで一杯でした。
震災当時のわかりやすい物資支援やがれき整理などはもはや必要のない時期に来ていると言われています。確かに、そのようなわかりやすい支援の方法は私たちのような個人のレベルでは手の届かない時期になって来ていると思います。今、津波を受けた沿岸部を初めて見る人は、そこを開発して区画整理をしているようにしか見えないかもしれません。
でも、人々の生活は震災以前には戻っていません。女川町では人口の流出が止まらないと木村先生は言っていました。元に戻る日がやってくるのでしょうか?それがいつなのか?という事は私には想像もつきません。しかし、その地域で復興のために頑張っている人達が沢山いるのは紛れもない事実です。
論語の中に、“有朋自遠方来 不亦楽”(朋有り、遠方より来たる。亦た楽しからずや。)という一節があります。“友人が(珍しくも)遠方から訪ねてきてくれるのは、こんなうれしいことはない。”という意味です。私たちが出来る事はまさにこういう事ではないでしょうか??被災地へ訪問すること、それはボランティアとしてだけではなく、友人として、被災地の人達に会いにいく、被災地の現状を直接見て、感じて、知ることが、被災地で頑張っている人達に対する一番のエールと思います。そのような関係を作っていけるためのきっかけを沢山の人達に作っていくのが、今の私たちのやるべき活動なのではないかと思っています。
 今後も時間の許す限り被災地支援ツアーを開催していきたいと思います。
北村 良平