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2014年2月20 被災地報告
平成26年2月20日 被災地訪問で感じたこと
東日本大震災から三年が経過しようとしている浜(漁港)の現状を見学しました。
今回で私は、通算7回目の訪問となりました。
その中でも一番変化が見えたのが今回の訪問でした。
前回までは、漁港に建物はなく、船も動くことはなく、牡蠣の養殖を行っているブイもまばらだった状況が一転、
漁港には作業場ができ、船も慌ただしく動き、海には牡蠣の養殖のブイで船の通り道があるかのように養殖が進んでいました。
また、牡蠣の浄化装置も新設されていて、生の牡蠣の出荷も可能となっていました。

その結果、牡蠣の数が増え、仕事が増え、人が増えていました。
そして何よりも感じたことは、活気と笑顔が増えていました。
今までに何度かあったのに笑顔がなった方が笑っている姿にとても感動を覚えました。
しかし、震災前に比べたらまだまだ復興と呼ぶには程遠い状況です。
その中でも、自分たちの未来にささやかな光を見つけ、前に進んでいくための決意と喜びのようなものを私は感じることが出来ました。

今後も今の笑顔がより大きく、たくさんの笑顔に変わるように私たちに出来る事を考えていきたいと思いました。
メディアでも紹介された様々な震災の傷跡が、今では更地になり昔からの空き地の様な姿になっています。
背の高いススキが生い茂り、見渡しても震災の後が分からない地域が多数存在しました。
私たちは、震災直後から訪問していましたので、現在の状況を見たときに、
記憶の中の映像と目の前に広がる映像を比較することが出来ます。
しかし、初めて被災地を訪問する人は、記憶の中に震災直後の映像を持っていないので、
被災地を見たときに津波の恐ろしさが伝わらないような気がしました。

現在被災地では、復興と呼べるにはまだまだ遠い状況の中で、
メディアでの情報はほとんど流れることもなくなっていています。
現地に行ったとしても、今だけを見てしまうと復興したように感じてしまう方々も多いのではないかと思ってしまいます。

確かに復興に向けて進んでいることは間違いありませんが、被災地以外の方が忘れやすくなっていっている現状だと強く感じました。

ここからが、新たに復興をめざしての踏ん張りどころだと思います。

上村 良宏